鮫小紋を地味に染めかえる。

海外からにお客様が見えました。 日本の方ですが、今はニュージャージーにて ご活躍されておられる方です。

海外でもお茶会など催されているそうです。 当然のことながら、現地ではほとんど私たちのような 悉皆業者がなく、困っておられました。

偶然のきっかけからお着物をお預かりいたしました。 距離は遠いのですが今はメールとかメッセージとか SNSを利用してやり取りできる時代となり、 改めて時代の変化を感じずにはいられません。

筆者にとってはニュージャージーといえば フォーシーズンズ、中学 高校時代に さんざん聞き、今も好きで聞いております。

前振りが長くなりましたが、 無地の定番、鮫小紋をお持ちいただきました。 template580*326white cloth 2 若い頃作られた鮫小紋ですね。 色がいかにも赤いです。 今は若い方も割と落ち着いた色を選ばれますが、 当時は派手な色が好まれました。 下の写真のように上前にシミがありました。 nj 黄変まず解いて洗い張りが必要です。 その工程で落ちれば良いのですが、 別にシミ抜きが必要な場合も有ります。 いざという時は上前と下前を変えるという方法もあります。 染め上がり そしてグレーをかけて上写真のように染め上がりました。 八掛も下の写真のように落ち着いた色になりました。 染め上がり八掛 そして仕立てさせていただきました。

完成したお着物の写真です。 染め上がり全体[hiraso]そして背には縫い紋を入れさせていただきました。 紋あとは気に入っていただけるか心配です。 お会いできるのを楽しみにしております。

もし Frankie Valli に会うことがあったら 平惣 竹田から ”よろしく”と お伝えください。

[hiraso]