訪問着の地色を替えて、 全く違うイメージの着物を作らせて頂きました。
工程は最初から訪問着を染めるのと同じです。 ただ下絵が書いてあるだけの状態だと思って下さい。
上記の着物を解いて反物の状態にします。 16mほどになります。
染める前にはまず洗い張りをして、生地を整えます。
下の画像を見て頂くと細かい柄付けで出来ています。 柄の部分を色がしみ込まないように全部 糊で伏せます。
要するに マスクをかける わけです。
その後で刷毛で紫色に引くわけです。
引き染め です。
そして 蒸気で生地を蒸す ことによって、 色を固着 します。
水洗をして、不要な染料を落とします。
その後、糊を落として完成となります。
それぞれの作業は専門の職人で作業するため、
一カ所では行われません。いわゆる分業です。
着物が出来るまでは、いろいろな人といろいろな場所が必要です。
検品をして修正が必要であれば、
地直し(しみを落としたり、すれを直したり)をします。
そしてもう一度現在の体型に合わせて
仕立て上げてお渡しするわけです。
大まかな流れを書かせて頂きましたが、
途中にいろいろな小さな作業が絡んできます。
工程が多いので私たちの仕事を、ことごとくすべて、という意味で
悉皆 とも呼ばれています。
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